マイクロンの株式分割の可能性、1,000ドル突破後に取り沙汰される理由
マイクロンの株価は5月28日、 ほぼ900ドルに迫りました。UBSが目標株価を引き上げた後(1,650ドル)、時価総額は1兆ドル規模に入り、投資家の間で株式分割の可能性が取り沙汰されています。

マイクロン株が1,000ドルを超えました。5月28日、UBSが目標株価を1,650ドルに引き上げると買いが集まり、株価はおよそ900ドルまで急騰しました。時価総額が1兆ドルに迫るなか、投資家の間では「分割するんじゃないか?」という期待が広がりました。見逃しがたい動きですが、経営陣が直接発言するまでは、あと一歩というところです。
マイクロンの株式分割、なぜ今また話題に?
マイクロンは2000年5月2日付で1分割して以降、26年間、一度も株式分割を行っていません。理由は単純です。株価が上がらなかったからです。2000年の分割後、2024年末までの株価上昇率はわずか34%でした。同じ期間、ナスダック総合指数は410%上昇しました。分割を持ち出すだけの勢いがまったくありませんでした。
2026年に入って状況は一変した。年初から株価は260近く上昇した。 2026年初には約295ドルだった株価は、7月には1,000ドル前後で推移している。 1年間で約800%上昇したことになる。 6月24日の決算発表当日、通常取引の終値は1,047.20ドルで、時間外取引では1,185.90ドルまで上昇した。株価が1,000ドルを超えると、株式分割の議論が自然に浮上した。
しかし、公式発言はない。 2026年7月時点で、マイクロンの取締役会もサンジェイ・メロートラCEOも、公の場で株式分割に言及したことは一度もない。決算説明会で議論されたのは、供給制約、設備投資、長期契約だけだった。SECの8-K提出書類にも分割に関する記載はない。市場が話題にすることと、会社が認めることは別だ。
株式分割への期待を支える二つの根拠
市場が株式分割の可能性を取り沙汰する根拠は二つある。
- 株価水準。株価が一株あたり1,000ドル近辺になると、経営陣が分割を検討する慣例がある。株式報酬としてストックオプションを用いる場合、契約単位(通常は100株)が高額になりすぎるためだ。1,000ドルの株を100株買うと10万ドル(約1億3千万円)になる。
- 分割発表後のリターン。バンク・オブ・アメリカによると、過去40年間に分割を発表した企業は、発表後12カ月間に平均25.4%のリターンを記録した。
反論も根強い。端株購入が一般化した現在、一株あたりの価格が高くても少額から購入できる。経営陣が急ぐ理由は薄れているという。メモリー半導体が景気循環型の産業であることも懸念材料だ。株価が急落する局面で、分割直後に株価が急落すれば、経営陣にとって逆効果となる。
業績が株式分割の議論を後押し
株式分割をめぐる議論の背景には業績がある。マイクロンの直近の決算(2026年3四半期、2026年2~5月)は、売上高が414億5,600万ドル、調整後EPSが25.11ドルとなり、いずれも過去最高を記録した。メロートラCEOは、顧客需要のうち現在満たせているのは約60%にとどまると述べた。供給不足の状況では、株価の上昇基調が続く可能性が高い。
要するに、マイクロンは株式分割をまだ正式発表しておらず、経営陣も言及していない。株価が1,000ドルを突破したことが議論のきっかけとなり、業績がその議論を裏付けているにすぎない。分割の有無にかかわらず、企業価値そのものは変わらない点を押さえておく必要がある。
アナリストによる利益見通しの上方修正とメモリー半導体の需要増加が、最近の株価上昇の背景として挙げられている。UBSによる目標株価の引き上げが買い意欲に影響したと報じられている。現時点で会社からの正式発表はない。
株価が上昇を続ければ、株式分割をめぐる議論は市場の関心事であり続けるとみられる。短期間のうちに分割が発表されるかどうかは不透明だ。投資家は今後の四半期決算と会社発表を注視している。
エヌビディア、ブロードコムの先例はマイクロンにも当てはまるか
比較対象としてよく挙げられる企業は、NVIDIAとBroadcomだ。両社とも株価が急騰した後に株式分割を実施し、その後も株価がさらに上昇した事例がある。この流れをMicronにも当てはめられるかどうかが、市場での議論の焦点だ。
時期については、2026年4四半期(9~11月)の決算発表日である2026年9月29日が、発表時期として最も有力視されている。NVIDIAの事例のように、好決算の発表と株式分割の発表を同時に行うのが、経営陣が選び得る典型的な手順だという見方もある。
業績そのものが、株式分割への期待を裏付ける十分な材料となっている。4四半期の売上高見通しは490億~510億ドルと示された。当時のアナリスト予想のコンセンサスである432億ドルを大きく上回る数字だった。HBM3EおよびHBM4製品は2027年まで全量の契約が完了しており、総額220億ドルの戦略的顧客契約が締結されている。
株式分割が実施されない可能性がある理由もある
メモリー半導体は景気循環の影響を受ける産業だ。株価が急速に下落する局面で、分割直後に株価が急落すれば、経営陣にとって逆効果となる。少額投資が一般化した今では、株価が高くても少額から購入できるため、経営陣があえて急ぐ動機は薄れているとの指摘もある。
結局、株式分割の実施を左右するのは株価の水準ではなく、経営陣の意向だ。決定権は全面的に取締役会にある。
情報源: The Motley Fool
Bullstoryはリンク先の情報源をもとにこの記事をまとめました。執筆にはAIが補助的に使われた可能性があります。事実は元の記事で確認してください。